「まっすぐ投げたいのに、途中で曲がってガターに落ちる」
「まっすぐは行くのに、ストライクにならない」
ストレートの悩みは、大きくこの2つに分かれます。前者は投げ方、後者は立つ場所と狙う場所の問題です。
この記事では、まっすぐ投げるためのコツと、ストレートでストライクを取るための立ち位置・狙う場所を図でまとめました。外れたときにどう直せばいいかもわかります。
ストレートとカーブ、初心者はどっち?
結論から言うと、初心者はストレートで十分です。理由は3つあります。
- ハウスボールは曲がらないように作られている:ボウリング場のボールは表面がつるつるで、レーンのオイルの上を滑るため、もともと曲がりにくい
- 狙ったところに通しやすい:曲がり幅を計算しなくていいので、狙いがずれにくい
- スペアに強い:端に残ったピンは、プロでもまっすぐ投げて取ることが多い
カーブのほうがピンに角度をつけやすく、ストライクは出やすくなります。ただ、それはマイボールを持って曲がり方が安定してからの話です。まずストレートで「狙ったところに投げられる」ようになるのが、スコアを伸ばすいちばんの近道です。
ストレートの持ち方
ハウスボールの基本の持ち方は次のとおりです。
- 中指と薬指:第2関節まで入れる
- 親指:根元まで入れる
- 握る強さ:ボールを落とさない程度に軽く。強く握るほど、離すときに手首がひねられやすい
指穴がきつい・ゆるいと、それだけで投げ方が崩れます。ボールを選ぶときは、穴のサイズも確かめましょう。
👉 ハウスボールの選び方(重さ・指穴・スパン)
まっすぐ投げる3つのコツ
ハウスボールが途中で曲がるなら、原因はボールではなく手と腕の使い方です。次の3つを確かめてください。
① 「握手の形」のまま離す
いちばん多い原因は、ボールを離す瞬間に手首をひねるクセです。ドアノブを回すような動きが入ると、その分ボールに横回転がかかって曲がります。
離す瞬間まで、親指を真上(時計の12時)に向けたままにしてください。握手をするときの手の形です。親指が先に抜け、そのあと中指と薬指が抜けると、ボールは前にまっすぐ転がります。
この「握手の形」については、コツの記事でも詳しく解説しています。
👉 ボウリングのコツ12選|初心者でも伸びる投げ方
② 腕は振り子のように、狙う方向へまっすぐ振る
腕の力で投げようとすると、腕が体の内側に巻き込んだり、外に膨らんだりします。肩から下ろした腕を、ボールの重さで振り子のように前後に振るのが基本です。
構えるときに、肩とつま先を狙うスパット(レーン上の三角の目印)に向けておくと、腕が自然とその方向に振れます。
③ ピンではなく「スパット」を見る
18メートル先のピンを見て投げるより、約4.5メートル先のスパットを通すほうが、ずっと正確に狙えます。近い目標のほうが、少しのずれに気づきやすいからです。
投げ終わるまで目線はスパットに置いたまま。ボールが通ったかどうかを確かめてから、ピンを見ましょう。
ストライクを取る立ち位置と狙う場所
まっすぐ投げられるようになっても、レーンの真ん中から1番ピンに向かってまっすぐ投げると、ストライクはなかなか出ません。1番ピンに正面から当たると、ピンが左右に分かれて残りやすいからです。
ストライクに必要なのは、ポケット(右投げなら1番ピンと3番ピンの間)に、斜めにボールを入れることです。曲がらないボールでも、立つ位置を右に寄せれば斜めの角度が作れます。
右寄りに立ち、第2スパットを通して、ポケットに斜めに入れる
右投げの人の基本ライン(はじめの目安)
- 狙うスパット:右から2番目の三角(第2スパット)
- 立ち位置:左足を、足元の真ん中の点(ドット)から板7〜8枚右(右から12〜13枚目の板)に置く。思っているよりかなり右です
- 投げ方:そこからまっすぐ歩き、第2スパットの上を通す。ボールはレーンを右から左へ斜めに進み、ポケットに入る
レーンは板が39枚並んでできていて、スパットは板5枚ごと、足元のドットもおおむね板5枚ごとに付いています。足の位置は「右から何枚目の板か」で覚えておくと、毎回同じ場所に立てます。
左投げの人は、すべて左右を逆にしてください。ポケットは1番ピンと2番ピンの間、狙うのは左から2番目の三角です。
ここで挙げた立ち位置は、あくまで最初の目安です。歩き方や体の大きさで、合う位置は人によって変わります。次の「外れたときの直し方」で、自分の位置を見つけていきましょう。
外れたときの直し方|狙いは変えず、足を動かす
狙ったスパットを通したのにポケットから外れたら、狙うスパットはそのままで、外れた方向へ立ち位置を動かします。
| ボールの当たり方(右投げ) |
立ち位置の直し方 |
1番ピンに正面から当たる・左に外れる → ピンが左右に分かれて残る |
足を左へ板1〜2枚 |
3番ピンばかりに当たる・右に外れる → 1番ピンや左側のピンが残る |
足を右へ板1〜2枚 |
| スパットを通っていない |
立ち位置は変えない。まず投げ方(握手の形・振り子)を見直す |
動かすのは板1〜2枚ずつで十分です。スパットを固定したまま足を1枚動かすと、ピンのところではボールが約3枚分動きます。大きく動かすと、今度は反対側に外れてしまいます。
この「狙いは固定、足で調整」という考え方は、スペアを取るときにもそのまま使えます。
👉 スペアの取り方(3-6-9システム)はこちら
それでもまっすぐ行かないときは
コツを試しても曲がる、スパットを通せないというときは、自分では気づいていないフォームのクセがあるかもしれません。いちばん早いのは、スマホで自分の投球を撮ってみることです。
真後ろから撮ると、腕が巻き込んでいないか、助走が斜めになっていないかが一目でわかります。
👉 ボウリングのフォームを動画でチェックする方法
撮った動画を見ても原因がわからないときは、プロに見てもらうのも手です。
ボールが重すぎて腕が振り切れない人も、まっすぐ投げられません。手首がぐらつくなら、重さを見直しましょう。
👉 ボウリングのボールの重さの選び方
まとめ:ストレートは「投げ方」と「立ち位置」の2本立て
- 初心者はストレートで十分:狙ったところに通せることが、スコアを伸ばすいちばんの近道
- まっすぐ投げるコツ:握手の形のまま離す/腕は振り子/ピンではなくスパットを見る
- ストライクを取るには:右寄りに立ち、第2スパットを通して、ポケットに斜めに入れる
- 外れたら:狙いは変えず、外れた方向へ足を板1〜2枚動かす
まっすぐ投げられるようになったら、次はスペアを確実に取ることでスコアが伸びます。カーブに挑戦したくなったら、カーブの記事も読んでみてください。
👉 ボウリングでカーブを投げるコツ
よくある質問(FAQ)
Qプロもストレートで投げるの?
A
A. 1投目はほとんどのプロがカーブ(フック)です。
ただし、端に残ったピンなどのスペアは、プロもまっすぐ投げて取ることがよくあります。ストレートは「初心者の投げ方」ではなく、上手い人も使う大事な技術です。
Qストレートだけで200点は出せる?
A
A. 簡単ではありませんが、届きます。
全フレームでスペアを取るだけで190点になり、そこにストライクが何回か入れば200点を超えます。ストレートはスペアに強いので、相性は悪くありません。
👉 200点の壁を超えるための記事はこちら
Qストレートとカーブ、どっちがピンは倒れやすい?
A
A. 同じところに当たれば、カーブのほうが倒れやすいです。
曲がって入るぶん、ポケットに入る角度が深くなるからです。ただし、狙ったところに投げられなければ意味がありません。まずはストレートで、ポケットに入れる感覚をつかみましょう。
Qストレートでもボールに回転はかけたほうがいい?
A
A. 自分でかける必要はありません。
握手の形のまま、親指から先に抜けるように離せば、ボールは自然に前へ転がります。横回転をかけようとすると、曲がる原因になります。
Qハウスボールでいい?マイボールは必要?
A
A. ストレートならハウスボールで十分です。
重さと指穴が合ったボールを選べば問題ありません。カーブを投げたくなったときが、マイボールを考えるタイミングです。
👉 最初のマイボールの選び方はこちら
Q立ち位置を変えても、毎回ちがうところに行ってしまう
A
A. 投げ方が毎回変わっている可能性が高いです。
立ち位置で直せるのは「毎回同じように外れる」ときだけです。外れ方がばらばらなときは、まず握手の形と振り子の動きを見直すか、フォームを動画で撮って確かめてみてください。