たまたま自分の手に合えば投げられますが、まず合いません。指穴の間隔(スパン)は手の大きさで決まるため、他人の穴がそのまま合う確率は低いです。プラグして開け直すのが前提と考えてください。

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「マイボールは欲しいけれど、2万円以上は出せない」
「フリマアプリを見たら、ボウリングボールが3,000円で売られていた」
中古のボウリングボールは、新品の半額以下で手に入ります。ただし本体価格だけを見て判断すると、後で「新品と変わらなかった」ということが起こります。
この記事では、中古ボールの総額(穴の開け直しを含む)、確認すべきポイント、そして中古が向いている人と向いていない人を整理します。
結論:中古が「あり」な場合と「なし」な場合
先に結論を書きます。
| あなたの状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| スペア用の2個目が欲しい | 中古が最適 | 素材が劣化しないため |
| いろいろな種類を試したい | 中古が向く | 失敗しても損が小さい |
| とにかく予算がない | 条件つきで可 | 店で状態を見て買うこと |
| 初めてのマイボール | 新品を推奨 | 寿命が読めず、上達の判断ができない |
理由をひとつずつ説明します。
中古ボールの「本当の総額」
ここが最も誤解されやすい部分です。中古ボールは、買っただけでは投げられません。
前の持ち主の手に合わせて穴が開いているため、その穴を埋めて(プラグ)、自分の手に合わせて開け直す(ドリル)必要があります。
| 項目 | 中古 | 新品(入門クラス) |
|---|---|---|
| ボール本体 | 3,000〜10,000円 | 15,000〜25,000円 |
| プラグ(穴埋め) | 3,000〜6,000円 | 不要 |
| ドリル(穴あけ) | 3,000〜6,000円 | 3,000〜6,000円 |
| 合計 | 9,000〜22,000円 | 18,000〜31,000円 |
安く済むのは事実です。うまく選べば半額近くになります。
ただし本体3,000円のボールを買っても、穴の工事に6,000〜12,000円かかるという構造は理解しておいてください。「3,000円でマイボールが持てる」わけではありません。
なお、プラグ不要の中古もあります。専門店が販売する「リサイクルボール」の中には、穴を埋めて表面を研磨し直した状態で並んでいるものがあります。この場合はドリル代だけで済みます。
中古ボールの3つのリスク
価格以外の部分で、知っておくべきことがあります。
リスク1:あと何ゲーム投げられるか分からない
これが最大の問題です。
ボウリングボールの表面には無数の細かい穴があり、レーンのオイルを少しずつ吸い込んでいきます。吸い切ってしまうと、どれだけ手入れをしても本来の曲がりが戻りません。
問題は、見た目ではオイルの吸収量が分からないことです。きれいに見えるボールでも、すでに300ゲーム投げられていれば寿命は残っていません。
「安く買えたのに、半年で曲がらなくなった」というのはよくある話です。
リスク2:重さを選べない
中古は在庫との出会いです。「11ポンドのこのモデル」を狙って探しても、まず見つかりません。
妥協して1〜2ポンド重いものを買うと、フォームが崩れ、上達を妨げます。重さだけは妥協してはいけない部分です。
リスク3:初心者は「道具のせい」に気づけない
見落とされがちですが、これが一番厄介です。
初めてのマイボールが劣化した中古だった場合、曲がらないのが自分の技術のせいなのか、ボールのせいなのか判断できません。
基準となる「新品の状態」を知らないまま練習すると、直す必要のないフォームをいじってしまいます。**初めての1本に新品を勧めるのは、この理由が大きい**です。
中古で十分なのか、新品を選ぶべきかは今のレベルによって変わります。
かんたんな質問に答えるだけで、今のあなたに必要な道具がその場で分かります。登録もお金もかかりません。
買う前のチェックリスト5項目
それでも中古を選ぶなら、この5つを必ず確認してください。
1. 指穴の周りにひび(クラック)がないか
ひびがあるものは避けてください。プラグで埋めても進行することがあり、投球中に割れると危険です。特に親指穴の周囲は入念に見てください。
2. 表面が白っぽく曇っていないか
全体が曇って見えるのは、表面が摩耗しているサインです。研磨で回復することもありますが、削れる厚みには限りがあります。
3. 深い傷やえぐれがないか
細かい擦り傷は問題ありませんが、爪が引っかかるレベルの傷は避けます。
4. 重さが自分に合っているか
ボールには重さが刻印されています。「安いから」で1ポンド重いものを選ばないでください。
5. どれくらい使われたか聞けるか
フリマアプリなら出品者に、店なら店員に確認します。答えられない相手からは買わないのが安全です。専門店であれば、状態の説明ができるはずです。
どこで買うのが安全か
| 購入先 | 価格 | 安心度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| プロショップの中古コーナー | やや高い | 高い | 初めて中古を買う人 |
| ネット通販のリサイクルボール | 普通 | 普通 | 近くに店がない人 |
| フリマアプリ・地域掲示板 | 最安 | 低い | 状態を自分で判断できる人 |
初めてなら、多少高くてもプロショップを勧めます。その場で状態を見てもらえて、ドリルまで一括で頼めるからです。フリマで安く買っても、結局ドリルのために店へ行くことになります。
第3の選択肢:「型落ちの新品」
中古か新品かで迷っている方に、見落とされがちな選択肢があります。型落ちモデルの新品です。
ボウリングボールは毎年新モデルが出ます。すると前年のモデルは新品のまま値下がりします。
| 中古 | 型落ちの新品 | 最新の新品 | |
|---|---|---|---|
| 本体価格 | 3,000〜10,000円 | 10,000〜18,000円 | 15,000〜25,000円 |
| プラグ代 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 残りの寿命 | 不明 | 満タン | 満タン |
| 重さの選択 | 在庫次第 | 選べる | 選べる |
プラグ代が不要なことを考えると、中古との総額差は数千円まで縮まります。そのうえで寿命は満タン、重さも選べる。
「安く済ませたいが、寿命の不安は避けたい」という人には、これが最も合理的です。
初心者にとって、1年前のモデルと最新モデルの性能差は、まず体感できません。差が分かるようになった頃には、次の1本を買っています。
中古が最も活きるのは「スペアボール」
ここまでリスクを書いてきましたが、中古が新品より合理的な場面が1つあります。
スペア専用のポリエステル製ボールです。
10番ピンや7番ピンなど、端に残ったピンを狙うときは曲がらないボールのほうが有利です。そのために使うポリエステルボールは、オイルを吸わない素材なので、ほとんど劣化しません。
つまり中古で買っても、性能は新品とほぼ同じです。ここは迷わず中古を選んでください。
中古を買ったら、まずやること
手に入れたら、投げる前にクリーナーで表面を拭いてください。
前の持ち主が吸わせたオイルが表面に浮いていることがあり、そのまま投げると滑ります。数回拭いても手触りがベタつくなら、プロショップでオイル抜きを頼むと状態が戻ります。費用は2,000〜4,000円程度です。
この一手間で、中古ボールの寿命は目に見えて変わります。
まとめ
- 中古の総額は9,000〜22,000円。本体価格だけで判断しない(プラグとドリルが必要)
- 最大のリスクは寿命が読めないこと。見た目では分からない
- 重さだけは妥協しない。1ポンドの差が上達を止める
- 初めての1本は新品を勧める。道具のせいか技術のせいか判断できなくなるため
- 「型落ちの新品」が、中古と新品の中間として最も合理的な場合がある
- スペア用のポリエステルボールは中古で十分。素材が劣化しない
- 買ったらまずクリーナーで拭く
中古は「安く済ませる方法」ではなく、「使いどころを選ぶ方法」です。2個目以降なら、賢い選択肢になります。
よくある質問(FAQ)
実用上ほとんど影響しません。ただしプラグ跡は色が変わるため、見た目は元と変わります。また、何度もプラグを重ねたボールは重量バランスが変化していることがあるので、店で確認してもらってください。
危険ではありませんが、状態を自分で判断できることが条件です。写真だけでオイルの吸収量は分かりません。出品者に使用ゲーム数と購入時期を質問し、答えられない場合は避けるのが無難です。
使う期間によります。1〜2年で買い替えるなら中古が安く、長く使うなら新品が有利です。中古は残りの寿命が短いため、早く買い替えが必要になる可能性があります。
おおむね同じ意味で使われますが、専門店が「リサイクルボール」と表記する場合は、プラグと表面研磨を済ませた状態を指すことが多いです。そのぶん価格は上がりますが、状態は安定しています。
向いています。子どもは体格が変わるため数年で重さを変える必要があり、新品を買っても使い切れません。軽いボールは劣化も比較的緩やかなので、中古で十分です。



