
「ボウリングのボールを拭きたいけど、専用クリーナーがない…」
「マイペットって代用してもいいの?」
こ
んなお悩みありませんか?
マイボールはレーンのオイルを吸いやすく、こまめなメンテナンスが欠かせません。しかし、専用クリーナーを切らしてしまったり、少しでもコストを安く抑えたいと考えたりするボウラーは非常に多いです。
毎日のように投げるボウラーにとって、消耗品にかかる費用はなるべく節約したいですよね。
本記事では、ボウリングのクリーナーとして代用できる身近なアイテムや、マイペットの正しい活用方法、そして代用品を使う際に絶対にやってはいけないNG行動をプロの視点から詳しく解説します。
ボウリングボールのクリーナーは代用できる?
結論から言うと、専用クリーナーがなくても、一時的であれば身近なアイテムで代用することは十分に可能です。
しかし、ボールの素材(カバーストック)に悪影響を与えないものを選ぶ必要があります。まずは代用の基本について理解しておきましょう。
家にあるもので代用するメリットとデメリット
専用のボウリングクリーナーを使わず、家にあるもので代用する最大のメリットは「コストを大幅に抑えられること」と「手元に専用品がないときでも今すぐ使えること」です。
ボウリングはお金がかかるスポーツでもあるため、消耗品であるクリーナー代を節約したいマイボウラーにとっては非常に魅力的です。
一方、デメリットとしては、ボールの表面(カバーストック)を傷めたり、オイル抜き効果が不十分だったりするリスクが挙げられます。
特に、強力な溶剤が入った洗剤を使ってしまうと、ボールのリアクションが完全に失われてしまうこともあるため注意が必要です。
代用品を使うべきタイミングとは
代用品はあくまで「緊急時」や「練習用のボール」に限定して使うのが最も賢い選択です。
例えば、大会前日にクリーナーを切らしてしまった場合や、長年使っていてパフォーマンスが落ちてきているスペアボールのお手入れなどには代用品が活躍します。
メインで使っている高価なマイボールには、後ほど紹介する専用クリーナーを使用し、古いボールには代用品を使うといった具合に使い分けることで、リスクを最小限に抑えつつ節約することができます。
もしこれからボールを買う方は、マイボールの選び方も参考にしながら、用途に応じた手入れ方法を考えてみてください。
素材による代用品の相性
マイボールの表面素材(カバーストック)には、リアクティブウレタン、ウレタン、プラスチック(ポリエステル)などの種類があります。
特に主流であるリアクティブウレタンは、オイルを吸収しやすい多孔質な構造になっているため、間違った代用品を使うと素材の劣化を著しく早めてしまいます。
一方、プラスチック製のスペアボールはオイルを吸わないため、マイペットなどの代用品でも比較的安全に拭き取ることができます。ボールの素材に合わせたメンテナンスを心がけることが大切です。
マイペットは代用品として使える?プロの視点で解説
「花王のマイペット」をボウリングボールのクリーナー代わりに使うボウラーは実は少なくありません。
しかし、正しい使い方を知らないとボールの劣化を早めてしまいます。ここではマイペットの使い方を徹底解説します。
マイペットが代用される最大の理由
マイペットは弱アルカリ性の洗剤であり、強力に油汚れを分解する性質を持っています。
ボウリングのレーンに塗られているオイル(油)をしっかりと落とす効果が期待できるため、昔から多くのボウラーにクリーナーの代用品として親しまれてきました。
1本数百円で買うことができ、水で薄めて使うためコストパフォーマンスは圧倒的です。毎日のようにボウリング場へ通うヘビーボウラーにとって、この安さは非常に大きな魅力と言えるでしょう。
専門用語の意味が分からない方は、ボウリング用語集で確認しておくと理解が深まります。
ボールに使う際の注意点(希釈が絶対条件)
マイペットを原液のまま直接ボールに吹きかけるのは絶対にやめてください。
洗浄力が強すぎるため、ボールの素材(カバーストック)に含まれる可塑剤(かそざい)まで抜け落ちてしまい、ボールが乾燥してひび割れる原因になります。
必ず「水で10倍から20倍に薄めたもの」を100円ショップなどで売っているスプレーボトルに入れて使うようにしてください。
また、拭き取った後は成分がボールに残らないよう、固く絞った濡れタオルで水拭きし、最後に乾いたタオルでしっかりと水分を拭き取る二度拭きが必須です。
USBC(全米ボウリング協会)のルール上の扱い
公式な大会に出場する場合は、ルールの確認が必須です。
公式戦やプロが参加する競技会では、USBC(全米ボウリング協会)の認可を受けた専用クリーナー以外でのボールの拭き取りが禁止されているケースが多くあります。
投球中に認可外の薬品を使うと失格になる可能性があるため、練習用なら問題ありませんが、競技会に出るマイボウラーは必ず事前にルールブックを確認してください。
本格的な大会を目指す方は、プロチャレンジ参加方法の記事も読んで大会の雰囲気を知っておくと良いでしょう。
マイペット以外にボールを拭くもので代用できるアイテム
マイペット以外にも、ご家庭にあるものでボウリングボールを拭くことができます。
それぞれの特徴と注意点を詳しく見ていきましょう。
無水エタノール(アルコール)
アルコール成分は油を溶かす性質があるため、ボールの表面に付着したオイルをサッと拭き取るのに非常に有効です。
ドラッグストアで簡単に手に入る無水エタノールは、揮発性が高く、すぐに乾くため使い勝手が良いのが利点です。
ただし、アルコール度数が高すぎるとボールの表面を急激に乾燥させてしまい、ひび割れ(クラック)のリスクが高まります。
使用する際はタオルに少量だけ染み込ませて優しく拭く程度にとどめ、使いすぎには十分注意してください。
ボールを大切に運ぶためには、しっかりとしたボウリングバッグに入れて保管することも重要です。
中性洗剤(食器用洗剤)を使ったお湯洗い
最も安全かつ効果的な代用方法は、中性洗剤(キュキュットやジョイなど)を使ったお湯洗いです。
ボールがすっぽり入るバケツに50度前後のお湯を張り、数滴の中性洗剤を垂らして15分ほど浸け置きします。
すると、ボールの毛穴に詰まった奥のオイルまでが浮き出てきて綺麗に抜けます。
これは「オイル抜き」と呼ばれる本格的なメンテナンスでも使われる手法であり、プロボウラーも推奨する方法の一つです。
ただし、お湯が熱すぎるとボールが割れる危険があるため、必ず「手で触れる程度の温度(50度以下)」を守ってください。
マイクロファイバータオル(100均でも可)
洗剤や薬品を使わなくても、ボウリング場で投球中にボールを拭くなら、100円ショップなどで売られているマイクロファイバータオルが最強の代用品です。
非常に細かい繊維がオイルをしっかりと絡め取るため、普通の綿タオルよりも圧倒的に綺麗に拭き取ることができます。
もちろん、専用のシャミー(革製のボール拭きパッド)には性能で劣りますが、数枚買って汚れたら洗濯して使い回せるためコストパフォーマンスは抜群です。
投球ごとのこまめな拭き取りは、ボウリングでカーブを投げる際にも曲がりを安定させるための必須テクニックです。
代用品を使うときに絶対にやってはいけないNG行動
間違った代用品を使ってしまうと、数万円もする大切なマイボールが一瞬で使い物にならなくなる可能性があります。
以下の行動は絶対に避けてください。
アセトンやシンナーなどの有機溶剤は絶対NG
マニキュアの除光液などに含まれるアセトンや、塗料を薄めるシンナーなどの強力な有機溶剤は絶対に使わないでください。
これらの成分はボールの表面素材であるポリウレタンやリアクティブ樹脂を完全に溶かしてしまいます。
一度溶けてしまったボールの表面は元に戻らず、レーンを噛む摩擦力(リアクション)を永遠に失ってしまいます。ネットの誤った情報に流されて有機溶剤を使うのは非常に危険です。
安全に上達したいなら、ボウリングのストライクのコツなど基本技術を磨くことに集中しましょう。
研磨剤(クレンザー)入りの洗剤はNG
キッチン用やお風呂用の洗剤に多く含まれている「研磨剤(クレンザー)」もNGです。
研磨剤はボールの表面を削ってしまい、見えない無数の細かい傷をつけてしまいます。
ボウリングのボールは、表面の細かな凹凸(表面加工)によって曲がり具合が緻密に計算されています。
研磨剤で削ってしまうと、この加工が崩れてしまい、本来のパフォーマンスが発揮できなくなってしまいます。
もしボールの動きが悪くなってきたと感じたら、新しいボールの購入を検討し、最新のボウリングボールをチェックしてみるのも一つの手です。
直射日光やドライヤーでの急速乾燥は厳禁
洗剤や水洗いでボールをお手入れした後、早く乾かそうとしてドライヤーの温風を当てたり、直射日光の当たる場所に放置したりするのは絶対にやめてください。
ボウリングのボールは急激な温度変化に弱く、高温にさらされると内部のコアと外側のカバーストックの膨張率の違いから、真っ二つに割れてしまうことがあります。
お手入れの後は、必ず風通しの良い日陰で自然乾燥させるようにしてください。
結局、専用クリーナーと代用品どちらが良い?
代用品は確かに便利で経済的ですが、長期的にマイボールを大切に使いたいのであれば、やはりボウリング専用のクリーナーを強くおすすめします。
専用クリーナーはボールの寿命を確実に延ばす
ボウリングメーカーが開発した専用クリーナーは、ボールの素材にダメージを与えることなく、オイルやレーンの汚れだけを効果的に除去するように綿密に計算されて作られています。
さらに、優れた専用クリーナーには「タック感(キュッとする摩擦感)」を復活させる特殊な成分が含まれており、ボールの曲がりやピンアクションを長期間にわたって新品に近い状態に保つことができます。
数万円するボールを長く使うことを考えれば、数千円の専用クリーナーは決して高い買い物ではありません。
大切なボールには専用品、練習用には代用品と使い分ける
結論として最もおすすめなのは「使い分け」です。試合用やメインで使っている高価なマイボールには、パフォーマンスを維持するために必ず専用クリーナーを使用しましょう。
一方で、すでに傷がついてしまったスペアボールや、フォーム確認などの練習用に使っている古いボールのお手入れには、マイペットやエタノールなどの代用品を使うという方法です。
自分のプレイスタイルや、それぞれのボールの価値に合わせて柔軟に選びましょう。マイボール初心者セットを購入したばかりの方は、まずは付属の専用クリーナーを使って正しい手入れ方法を学ぶことから始めてください。
まとめ
今回はボウリングのクリーナーの代用品として、マイペットや無水エタノール、中性洗剤の使い方から、絶対にやってはいけないNG行動までを詳しく解説しました。
代用品はコストを抑えられて非常に便利ですが、使い方を一つ間違えると数万円のマイボールを傷めるリスクも伴います。
特にマイペットを使う際は必ず薄めること、そして有機溶剤は絶対に使わないことを徹底してください。正しい知識を持って、大切なマイボールを少しでも長持ちさせましょう!
本格的にボウリングのスコアアップや大会を目指すなら、ボールのパフォーマンスを最大限に引き出してくれる専用クリーナーもぜひ1本持っておくことをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
ボウリングボールのクリーナー代用に関する、初心者から中級者までのよくある疑問にプロの視点からお答えします。
Q. ウェットティッシュでボールを拭いてもいいですか?
アルコール成分が含まれている除菌ウェットティッシュであれば、表面のオイルや汚れを軽く拭き取ることは可能です。しかし、ウェットティッシュの繊維がボールの表面に残ってしまったり、水分が乾きにくく滑りやすくなったりするデメリットがあります。もしウェットティッシュで拭いた場合は、必ずその後に乾いたタオルでしっかりと乾拭きをし、水分を完全に取り除くようにしてください。日常的なお手入れには不向きです。
Q. 代用の洗剤でボールを拭く頻度はどれくらいが目安ですか?
専用クリーナーと同様に、ボウリングの練習が終わった後、バッグやケースにしまう前に「毎回拭く」のが理想的な頻度です。マイペットなどの代用洗剤を使う場合でも、表面のオイルや汚れをその日のうちに落としてから保管することで、ボールの劣化を防ぎ寿命を延ばすことができます。ただし、代用品ばかりに頼るのではなく、月に1回程度はプロショップに持ち込んで本格的なオイル抜きを依頼するか、専用クリーナーでしっかりとメンテナンスすることをおすすめします。

